｢森と湖の国｣、フィンランドの首都。
16世紀、隣国スウェーデン王グスタフ・ヴァーサによって貿易港として現在のヘルシンキの基礎が築かれた。1809年にナポレオン戦争によってスウェーデンがロシアに敗れたことから、フィンランドはロシアに併合された。スウェーデンとロシアという2つの大国の間でフィンランドは微妙な立場をとらされざるを得なかった。故に国民の愛国心が強く、シベリウスの｢フィンランディア｣がそれを如実に物語っている。
現在もヘルシンキの街並みには 両大国の影響が色濃く残っているが、どちらかといえば20世紀初頭まで支配していたロシアの雰囲気が強い。1917年、フィンランドはロシアから独立し、首都はヘルシンキと制定された。海からの眺めが美しく、｢バルト海の乙女｣と称される。
みどころとしては、海からもその姿を臨める白亜のヘルシンキ大聖堂 、これとは対照的な赤レンガのウスペンスキー寺院、アテネウム美術館、デザインの国フィンランドを象徴するテンペリアウキオ寺院や中央駅の彫刻などもすばらしい。